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Sandro CarnevaliのWebページ
イタリア語の文法
文法の言葉

冠詞の使い方

  1. 日本語を勉強するイタリア人にとっては「は、が」の使い方はとても難しいです。同じようにイタリア語を勉強する日本人にとっては冠詞の使い方がとても難しいそうです。
    しかしながら「は、が」と冠詞の使い方はある程度同じぐらいの問題です。

    例えば:
    「犬はここにいます。」と「ここには犬がいます。」というのはどう違うんですか。

    一つ目の文には「犬」がトピック(話題)で、もう知ってある犬なんです。
    二つ目の文には「犬」はトピックじゃなくて、まだ述べなっかったもので、どちらの犬か分からないんです。

    それでイタリア語に訳して
    「犬はここにいます。」は「IL cane sta qui.」になって、
    「ここには犬がいます。」は「Qui c'è UN cane.」になるんです。

    同じように日本語の物語には:
    「昔々犬が(が=まだ述べてない)いた。同じ家には猫もいた。犬は(は=もう述べてある)フィドといいました。」。
    イタリア語に訳して:
    「C'era una volta un (un = まだ述べてない) cane. Nella stessa casa c'era anche un gatto. Il (il = もう述べてある) cane si chiamava "FIDO".」になります。

    定冠詞(il, lo, la, l', i, gli, le)を使う場合にはもの、ことがもう知られて、もう述べてあって、もう決定あって、よくどちらか分かります。それで日本語に返えっては「その」をつけても意味はあまり変わりません。

    「Il cane sta qui.」の意味は大体「(その)犬はここにいます。」、「(もう述べた)犬はここにいます。」という意味です。

    ある場合にもの、ことがまだ述べてないのにもうどちらか分かります。そんな場合にも定冠詞を使います。
    たとえば:
    「Qui c'è il cane di mio fratello.」.(兄は犬が一匹しかないのでまだ述べてないのにもうどちらの犬か分かるから「il」を使います。)
    そんな場合などにはイタリア語に定冠詞があるのに日本語はよく「が」をつかいます:
    「ここには弟の犬がいます。」。

    同じように:
    ある人が学校の教室に入って「先生はどこへ行ったんですか」とききます。
    イタリア語で「Dov'è IL professore ?」になります。どちらの先生かよく分かるんです。そのクラスの先生なんです。

    不定冠詞(un, una, uno)を使う場合にはもの、ことがまだ知られていなくて、まだ述べていなくて、どちらか分かりません。それで日本語に返っては「ある」をつけても意味はあまり変わりません。

    「Qui c'è un cane.」の意味は大体「ここには(ある)犬がいます。」

    「Qui c'è UN cane di mio fratello」というのはどちらの犬か分からない場合に使います。兄は犬がたくさんある場合なんです。「ここには兄のある犬がいます」、「ここには兄のたくさんの犬から1匹います。」という意味なんです。

    「Dov'è IL professore ?」の場合「この教室の先生」という意味で、「Dov'è UN professore ?」の場合「どちらの先生でも、この学校の一人の先生(どちらでもいい、どちらか分からない)」という意味なんです。

    もう一つの例:
    弟が病気で、うちの医者の家に電話をかけます。「c'è il medico ?」とききます。その家には医者が一人だけいるからもうどちらの医者かわかります。

    海辺で弟が急に病気になって「c'è un medico ?」とききます。その海辺には医者がいるでしょうか。どちらの医者か分からないので「un」をつかいます。

  2. 冠詞の複数形
    複数形の場合には同じですが、不定冠詞は複数形を持っていません。
    それで場合によって冠詞を全然使わなくなって、あるいは部分補語(dei delle degli)を使います。不定冠詞の代わりに普通肯定文には部分補語を使って、否定文には冠詞を使いません。

    「犬はここにいます。」は「IL cane sta qui」、「I cani stanno qui.」になります。
    「ここには犬がいます。」は「Qui c'è UN cane」、「Qui ci sono DEI cani」になります。
    そんな場合には「dei, delle, degli」の意味は「いくつかの」という意味です。

    否定文には不定冠詞の代わりに普通冠詞は全然使いません:
    「」
    「犬はここにいません」は「IL cane non sta qui.」、「I cani non stanno qui」になります。
    「ここには犬はいません」は「Qui non ci sono cani.」になります。
    注:「Qui non c'è un cane」は「ここには犬が一匹だけでもいません。」という意味です。

  3. 定冠詞の一般的の意味

    IL cane è il migliore amico dell'uomo.
    Nelle città moderne L'automobile è essenziale.
    L'uomo deve rispettare la natura.

    そのような場合には単数形を使っても意味は一般的です。
    「Il cane è il migliore amico dell'uomo」の「il cane」は一匹の犬ではありません。
    犬はみんな人の友達という意味です。

    一般的の意味では複数形を使うこともあります。
    Le automobili vanno più veloci delle biciclette.

  4. 抽象名詞と冠詞

    「bellezza, arte, vita」などという抽象名詞も普通には一般的の意味で使います。それで複数形も不定冠詞もあまり使わないで、単数形と定冠詞を使います。

    例:
    La bellezza di quella statua mi stupisce.
    Amo l'arte.
    La vita è una cosa preziosa.

    特別の場合には一般的の意味はないから複数形も不定冠詞も使うことがあります。
    例:
    Una bellezza così particolare non l'avevo mai vista.
    Ha avuto una vita piena di sofferenze.
    L'accademia delle arti.
    Le arti astratte.
    Le vite dei santi.

  5. 数えられないもの

    「pane, zucchero, brodo, sale」などは数えられないものです。「Un pane, due pani, i pani」とはあまり言いません。
    そんな言葉を使うとき不定冠詞も複数形もあまり使いません。

    実際にはある場合は数えられないものも数えられるようになって、不定冠詞も複数形も使う場合あります。
    例えば:
    Gli zuccheri sudamericani sono migliori di quelli africani.

    数えられないものの冠詞の使い方はちょっと特別です。

    1. 一般的の意味に使われるのは普通です。その場合定冠詞を使います。
      例えば:
      Non mi piace IL pane.
      LO zucchero è dolce.
    2. もうどちらか分かる場合にも定冠詞を使います。
         例えば:
         Dove hai messo IL pane che ho comprato ieri ?
    3. 一般的の意味じゃないがまだ述べてなくて、どちらか分からない場合には単数形の部分補語を使います。

    例えば:
    Vorrei del pane.
       Hai del pane ?
    Vuoi del caffè ?

     否定文なら冠詞は普通使いません。

      Non voglio pane.
    Non c'è pane.

     不定疑問文には部分補語を使うこともあって使わないこともあります。

    Non vuoi del pane ? (大体: パンをどおぞ食べてください。)
    Non vuoi pane ?   (大体: パンを食べないんですか。)

  6. 固有名詞
    1. 固有名詞は普通冠詞がありません。
      例:
      Giuseppe sta a scuola. (だけど:Lo scolaro sta a scuola.)
      Dallo a Giuseppe! (だけど:Dallo allo scolaro!)
      Questo quaderno è di Giuseppe. (だけど:Questo quaderno è dello scolaro.)
      Ho visto Giuseppe. (だけど:Ho visto lo scolaro.)
    2. 名詞の前に形容詞がある場合冠詞を使います:
      Il piccolo Giuseppe sta a scuola.
      Lo scolaro Giuseppe sta a scuola.
    3. 苗字も冠詞を断ります。
      Mi ha telefonato Rossi.
      Ho incontrato Bianchi.
      しかし:
      Ho incontrato il vecchio Bianchi.
      Ho incontrato l'avvocato Bianchi.
      Ho incontrato il signor Bianchi.
    4. 女の人の苗字の場合には冠詞を使うことがあります:
      Ho incontrato la Giovannetti.
    5. 昔の有名な人をさして定冠詞を使うことがあります。
      例:
      Il Manzoni ha scritto i Promessi Sposi.
    6. ある場合、定冠詞と著者か作者の苗字を使って、本、絵などを指示します。
      Lo Zingarelli è un ottimo dizionario.
      Ho comprato un Picasso.
    7. 都市、町、村などの場合冠詞を使いません。
      Tokyo è la capitale del Giappone.
      Abito a Civitavecchia.
      Vado a Milano.
    8. 国の場合、冠詞を使いますが、「in」の後には冠詞を使いません。
      Il Giappone e l'Italia sono due nazioni amiche.
      Vado in Giappone. Vivo in Italia.
      Dall'Italia al Giappone ci vogliono molte ore di aereo.
  7. 冠詞と所有代名詞
    1. イタリア語は英語とフランス語と違って所有代名詞があるのに冠詞を使います。
      例:
      Il mio quaderno è verde.
      La casa del mio professore è lontana.
    2. 呼格の場合、所有代名詞を名詞の後につけて、冠詞を使いません。
      Professore mio, dove sei andato ?
      Signore mio, cosa ti ho fatto?
      Libro mio, dove mai ti avrò messo?
      Amico mio, sei davvero furbo!

      しかし:
      Dove è andato il mio professore?
      Cosa ho fatto al mio signore?
      Dove mai avrò messo il mio libro?
      Il mio amico è davvero furbo.

    3. 親類の名詞の場合、所有名詞があるなら冠詞を使いません。
      Mia madre è andata via.
      La casa di mio fratello è lontana.

      しかし、「mamma, papà」が例外で[mamma mia, la mia mamma, papà mio, il mio papà」を使います。
      Mamma mia è andata via.
      La mia mamma è andata via.
      Papà mio è andato via.
      Il mio papà è andato via.

  8. 「di」の後の冠詞の使い方

    イタリア語の「di」というのはいろいろな意味があります。意味によって冠詞を使う場合と冠詞を使わない場合があります。

    1. 「di」は所有権、関係などを指示する時は冠詞は普通の規則によって使います。

      Questa è la casa del professore della mia classe.
      Questa è la casa di un professore della mia scuola.
      Questa è la casa di mio fratello.
      Questa è la casa del fratello di Giovanni.
      Questa è la casa di Giovanni.
      Un amico del mio amico che ti ho presentato ieri.
      Un amico di un mio amico.
      Le strade della città in cui vivo sono larghe.

    2. 「di」は分類、物質などを指示する時は冠詞を使いません。
      Il libro di francese
      La lezione di storia
      Un orologio d'oro
      Una statua di marmo
      Le strade di città sono più trafficate di quelle di campagna.

      「Le strade della città」は「その町の道」という意味です。
      「Le strade di città」は「町の道」という意味です。
      冠詞を使っていつも「どちらのcittà、何のcittà」をきくことができます。
      例:
      Le strade di città(どちらの町か分からない) normalmente sono larghe ma le strade della mia città(どちらの町か分かる)sono strette.

      「Le strade di città」は分類です:
      道はいろいろあるんです:
      strade di città, strade di campagna, strade di montagna

      「Le strade della città」は関係です:
      この町の道という意味なんです。

      「Un libro di francese」は分類です:
      本はいろいろあるんです:
      libri di francese, libri di storia, libri di italiano

    1. 列挙と冠詞

      単数形の列挙には冠詞は普通のように使います。

      un film, una canzone, un libro, la vita
      どちらの映画などか分からないので不定冠詞を使います。「La vita」は抽象名詞で一般的の意味で、定冠詞を使います。

      Ho portato il libro, il quaderno, il diario, la penna
      そんな場合にどちらの本などか分かるから、定冠詞を使います。
      Ho trovato un libro, un quaderno, un diario, una penna.
      どちらか分からないので不定冠詞を使います。

      列挙の名詞はどちらか決定しないことがよくあるから不定冠詞をよく使います。複数形な場合不定冠詞の複数形がなくて冠詞を使わなくてしまいます。
      film, canzoni, libri, giornali

      しかしながらもしどちら分かれば定冠詞を使います。
      Ho portato i libri, i giornali e i quaderni che mi avete chiesto.

    2. 列挙とコンマや「e」

      「libri, quaderni, giornali.」は「本やノートや新聞(など)」という意味です。
      「libri, quaderni e giornali.」は「本とノートと新聞」という意味です。

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